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2009年6月 9日 (火)

シェークスピアとモーツァルトは似ている…

日曜日に新国に「夏の夜の夢」を観に行った。
演劇鑑賞はそんなに好きでない私がなんで急に観に行こうと思ったのか、パンフレットの解説でピーター・ブルック演出の舞台写真を見て合点した。大学の頃、演劇の授業でピーター・ブルック版「真夏の夜の夢」のビデオを観たのである。それがとても良かったのである。目からウロコが落ちる舞台でした。あれは私にとって演劇ベスト5には入ります。ダイジェスト版だったと思うが、見終わって書いた感想文は、気合いが入ったね。大体、テストとか授業とか課題とか、気合いが入った時しかまともにやらないタイプなんで(笑)もう、講義なんかいいから毎回、良い舞台のビデオ観して下さい!って気分でした。演劇の講義はいい講義だった。いっそ専攻を演劇にしたいような気さえした。演劇の周りに広がる世界も、とても面白そうに見えた。…しかし、現実的には、ストレートプレイが苦手なまま現在に至る(笑)…今回も、日本語で話されるシェークスピアは微妙に解り辛いのであった…いっそ英語で喋って字幕を出せばいいのに。その方が絶対に解りやすいと思う。
面白い舞台でしたよ。よく出来てた。子供の笑い声が響いてた(子供と観るにはいい舞台だと思う)。最後はあたたか〜〜〜い拍手が会場を埋めた。…ああ。
シェークスピアとモーツァルトは似ている…どちらも冗長過ぎる…尻が痛くなるのが辛いのじゃ…「後何分?」とか思っちゃうのが悲しいのじゃ…母を誘ったんだけど、隣で爆睡してたよ。母の好みは「俊寛」だからね…ちなみに「いろいろ観たけど、ベストは勘九郎(勘三郎)」だそうです。最後の船を見送るシーンが良かったのだそうです。「俊寛」にオペラがあるように「真夏の夜の夢」にもオペラがあります。たしかブリテン作。幻想的で美しいオペラです。私は好きですね。もちろん観てます。「俊寛」も「真夏の夜の夢」も。…結構、スゴイよね、わたし…
真面目な話ですが、今回の舞台は中劇場を使っていたのですが、あれは脇の席をもっと減らして客席の広がり感を狭めた方が良かったのではないだろうか? 小劇場では小さ過ぎるとしても、扇状に客席が広がってる中劇場だと、なんとなく力が拡散していた気がする。新国の中劇場は、なかなか難しい劇場だと思う。私があそこで観たものでのベストは、バルトークのオペラ「青ひげ公の城」である。これは映像を凄く上手く使っていて、私の新国再演希望演目ナンバーワンの舞台でもある。あのホール独特のの広がり感(=ユルサ、曖昧さ)と劇場という空間自体の閉塞感とのバランスが絶妙だった。話しも城という閉鎖空間内部の出来事だしね。
またまた話しは戻って、パック役のチョウソンハが良かった。身体のリズム感に感心した。役者は皆良かったねぇ…結局、問題は日本語にあるのでしょうな。翻訳でなく超訳でやるってわけにはいかないんですかね?劇中劇はどうしても必要なの?なんかな〜…
でも私ら母子以外の方々には受けてたから、これでいいのでしょうね。あと30-40分短ければなぁ…台詞短くしちゃダメなのかな〜?と私は思うけど。そうだ!次の子供向けオペラはぜひ「真夏の夜の夢」を90分で!(笑)

あ、あともうひとつ書いておきたかったこと。観ている内に思い出したのが、大島弓子がその昔別コミに書いたイラストストーリー。数頁だったけど、ラストのパックが印象深くて。台詞なんかろくに無くても「真夏の夜の夢」のエッセンス(の一部ではあっても)はきちんと伝わってたよな〜…と思った。もう30年くらいも昔、無知な子供(とは言え沙翁の主要作品は全部読了済みだったけど。子供の時のほうが古典は面白く読める)の時に見た時の印象が、そんなにぶれてないってことに今回気がつきました。マンガって本当に素晴らしいメディアだよね…

ああ、そうそう。当日はオペラ「チェネレントラ」(シンデレラのこと)の初日でもあったのだ。チケット、取ろうと思ってたけど、あっという間にSしかなくなってた。悔しい…。先日のカルメンをやったヴェッセリーナ・カサロヴァが出てる。テノールはシラグーザ。皆、よく解ってるよね…不況になっても良さげな舞台はきちっと売れてる。貧乏なワタクシは再演を待ちます。。。
今月はもう一本「修禅寺物語」が入ってます。初物の和物。楽しみです。

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